アップルが10億ドルを投資・域内初のR&Dセンターも開所へ
トモ先生が、Appleがインドネシア政府との厳しい交渉の末に、10億ドルもの投資を決定し、東南アジア市場を確保しようとしていることについて解説しました!
1. AppleのiPhone販売と業績の現状
- ・Appleの売上の50%はiPhone(iPhoneがAppleの存続を左右)。
- ・近年 iPhoneの売上は横ばい で、爆発的な成長は見られない。
- ・株価は2025年初頭に3.6%下落 しているが、1年単位では34%上昇。
2. Appleの製造拠点の分散化
- ・かつての生産拠点は 中国のフォックスコン が中心だったが、現在は 分散化 が進む。
- ・インド、ベトナム、メキシコ、ブラジル などにも拠点を拡大。
- ・「ポスト中国」戦略 により、インドネシアが新たな候補地に。
3. インドネシア政府とAppleの交渉
- ・2024年10月 に インドネシア政府がiPhone 16の国内販売を禁止(Google Pixelも同様)。
- ・理由:製品の 40%以上をインドネシア国内で生産する という条件を満たしていないため。
- ・Appleは2023年4月にジョコ・ウィドド前大統領と会談 し、製造拠点設置の要請を受けていたが、新政権(プラボウォ大統領)で規制が厳格化。
4. Appleの投資額の急増
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2024年11月初旬 – Appleは 1000万ドル(約15億円) の投資を提案(インドネシアの製造パートナー拠点の強化)。
- → インドネシア政府が拒否(「この額では不十分」)。
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2024年11月下旬 – Appleが 1億ドル(約150億円) に増額。
- → 再びインドネシア政府が拒否。
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2024年12月 – Appleが 10億ドル(約1500億円) まで増額。
- 1000万ドル → 10億ドル(100倍) に拡大。
- インドネシア政府との交渉はさらに続く。
5. 2025年2月、交渉成立
- ・Appleは インドネシア・バタム島にエアタグの製造工場を建設(1.5億ドル投資)。
- ・西ジャワ州にアクセサリー製造工場を強化(追加投資)。
- ・東南アジア初のR&Dセンター設立(金額未公開)。
- ・インドネシア政府がついにiPhone 16の販売禁止を解除。
6. なぜAppleはここまで投資を増額したのか?
- ・中国市場が低迷(iPhone売上が減少)。
- ・東南アジアが成長市場として重要(インドネシアは人口2.8億人、若年層が多い)。
- ・東南アジア市場を確保するために、Appleは交渉を妥協せざるを得なかった。
7. まとめ
- ・Appleは インドネシア政府との交渉で大幅な投資増額を強いられた(1000万ドル→10億ドル)。
- ・iPhone 16の販売禁止を解除するために 製造拠点の確立を約束。
- ・東南アジア市場の重要性が増しており、Appleの戦略が「ポスト中国」へシフトしている。
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